私は人物だけではなく、これまでに様々な職種の商品撮影も手掛けさせて頂いてきました。
商品撮影は人物撮影に対するライティングとは多少異なります。
ただ、商品と言う 物 であっても、言葉を交わしたり雰囲気を読み取ったりしながら人柄を引き出していく人物撮影と大きな差があるわけでは無いと思っています。
食べ物屋さんのメニュー撮りでも撮影する食材に 「命」 は存在しています。
また、その食材を料理する職人さんの「魂」もそこに宿っています。
だからこそ食材の撮影をする時にはその食材をいろんな角度からじっくり観察しながら美味しそうと感じる部分をどう表現しようかと考えます。
その表現の中に色んな手法を取り入れながら商品を引き立たせる為だけではなくクライアントの思いもくみ取らなければいけませんが、逆にこちらからも色んなアイディアを提案できるのも面白いところです。
作品の世界をやってきた私にとっては人物だろうが商品だろうがそんなに線引きするものはありません。
一つだけ言えるのは職人さんの技術ではなく、大切な魂が宿っていないものはどうしてもそこまでしか写ってこない気がします。
先に人物と商品撮影のライティングの手法は多少違うと書きましたが、私は人物という営業写真にこそ商品撮影のライティングシチュエーションを取り入れるべきだと考えますし、逆にCMカメラマンは営業写真家の人物ライティングの要素を取り入れるべきだと考えます.
プロカメラマンはオールマイティーでなければならないからです。
商品撮影はライティングを自由に想像できる楽しい撮影です。
自分の引き出しをどう使うか。
自分はまだまだだなあと思わされる撮影でもあります。
でも一枚の写真がその商品をヒットさせたり、売り上げを大きく左右したりもする事だけは間違いないと思っています。
今は簡単に写る時代ですが、入ったお店のメニューの写真を見てガッカリする事もあります。
逆に写真を見て食欲がそそられる事もあるし、見た目で注文してしまうなんていうこともあります。
食べ物だけではなく、一枚の写真で訴える事が出来る様になりたいものです。
今日のいい顔は人ではなく岩見沢に来て初めての商品撮影と過去の撮影の中からちょっとだけUPしてみます。
今日撮影させて頂いたのはグレースおか様の商品でプロポリスという健康補助食品ですが、なかなか手強かったです。 その他の商品撮影の詳細はHP内のメニューからCM撮影を覗いてみてくださね。 UPしてる最中にお腹が空いてグーグー言ってるので今夜はこの辺で。